田にあった上の写真のコケ、左右のコケと中央のコケは、形態は異なりますが、表面の色あいが似ているので、同種かもしれません。 すくなくとも、中央のコケは、その大きさや形態から、コハタケゴケ
Riccia huebeneriana ではないかと思います。
この中央のコケの断面を作ると・・・
ウキゴケ科の胞子体は葉状体の中で成熟し、胞子の分散は葉状体が腐ることで行われます。 上の写真では胞子は既に成熟しているように見えます。
ウキゴケ属( Riccia )では、種を区別するのに胞子の表面の模様が重要な特徴となります。 上は胞子を深度合成したのですが、かえって表面の模様が分かりにくくなってしまいました。
上は深度合成に使った写真のうちの1枚で、表面の模様が比較的明瞭です。 平凡社の図鑑には、「コハタケゴケの胞子は遠心面の径上に5~7個の網目がある。」と書かれています。
(2018.11.5. 奈良市秋篠町)
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