2020-01-07

ミヤベゴケ


 写真はミヤベゴケ Miyabea fruticella です。 タカオカエデの幹が二又になった所にありました。 枝を不規則な羽状に分枝し、やや樹状になっています。
 和名や属名は、明治から昭和にかけて活躍された植物学者宮部金吾の名前に由来しているのだと思います。


 乾いた状態では、枝葉は枝に接し、枝は明瞭に湾曲します(上の写真)。


 上は枝の一部で、濡れると枝葉はすぐに上のように開きます。 枝葉の長さは 0.5~0.8mmです。


 枝葉の多くは葉縁の上部に小鋸歯が見られます。 中肋は葉の中部で終わっています。


 枝葉は卵形~卵状楕円形です。


 上は枝葉の葉身細胞で、長さは8~13μmです。


 ミヤベゴケは以前はシノブゴケ科に分類されていました。 シノブゴケ科のコケの多くは毛葉があるので、確認のため、葉を除去して見易くしたのですが、やはり毛葉はみつかりませんでした(上の写真)。

(2019.12.27. 岡山県井原市)

◎ ミヤベゴケはこちらにも載せています。


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