スギバゴケ Lepidozia vitrea が蒴をつけていました。 上の写真で、1は開裂間近の蒴、2は開裂後間もない蒴、3は開裂後に少し時間が経過し、蒴柄が垂れ下がって蒴壁が湿ったために、開いていた蒴壁が閉じた状態でしょう。
本種の葉の顕微鏡写真などはこちらに載せていますので、今回は重複を避けますが、サイズが分かる写真を上に載せておきます。 葉を含んだ茎の幅は 0.5mmほど、葉の長さは 0.2~0.5mmです。
枝の先端が鞭状になって伸びていますが、平凡社の図鑑によると、このような姿は特に西南日本の渓谷で見られるようです。
上の写真ではピントが合っていませんが写真の左にまだ伸びていない胞子体がついています。
上は開裂したばかりの蒴で、蒴柄のあちこちに飛び散った弾糸がくっついています。 なお、蒴の開裂は瞬時に起こり、開裂の瞬間を動画に記録することはできませんでした。
上は弾糸と胞子です。
(2022.4.30. 六甲山)
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