水の流れる岩上に育っていた写真のコケ、蒴があるようですが、ルーペで見ても水が邪魔して細部まで観察できません。 少し持ち帰って調べたところ、ヤマトケビラゴケ Radula japonica のようでした。
上は背面から撮っています。 湿った状態で、4裂した蒴壁は閉じてきています。 花被は少し欠けていますが、へら形です。
上は腹面から乾いた状態で撮っていて、蒴壁はほぼ水平に開いています。 花被は茎に頂生し、その脇から新枝がでています。
腹片は方形で、背片の1/2の長さで、茎をわずかに覆っています。
背片は重なり、円形、先はやや内曲し、円頭です。 蒴の近くでは葉の大きさが乱れるのでしょうか。
キールと茎とがなす角度は 60~80度です。
上は葉身細胞です。 トリゴンはほとんどありません。
(2022.4.30. 六甲山)
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