写真はキノウエノケゴケ Schwetschkea matsumurae でしょう。 小形のコケで、茎は樹幹を這い、不規則に分枝し、枝は斜上しています。
葉は披針形で基部はやや狭く、先は細く鋭頭、中肋は葉の中部で終わっています。 翼部は方形の細胞が明瞭な区画を作っています。
葉身細胞は狭六角形~菱形で、長さ 40~65μmです。
上は、他種も混ざっていてややこしいのですが、10月下旬に撮影した蒴です。 蒴は直立し、帽は僧帽形で、蓋には嘴があります。
蒴糸の観察には時期が早いのですが、蓋がついたままで断面をつくり観察してみました。 外蒴歯には全面に細かいパビラがあり、内蒴歯は基礎膜が低く、歯突起は細く、間毛はありません。
◎ キノウエノケゴケはこちらにも載せています。
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