上はヤマトソリハゴケ Anacamptodon fortunei です。 京都府立植物園で開催された「苔・こけ・コケ展」に写真を掲示したのですが、このブログにはまだ載せていませんでした。
上の写真の撮影は 2022.4.20.で、切株の腐って水がたまった穴の周辺に密なマットを作っていました。 蒴は直立し、帽は僧帽状です。
這う茎から出る枝は立ち上がっています。 枝葉は茎葉よりも大きく、長さ 0.8~1mmです。 蒴柄の長さは上の写真では8mm、平凡社では5~7mmとなっています。
上は枝葉です。 枝葉は披針形で鋭頭、中肋は強壮で葉先に達しています。葉縁は基部近くを除いて暗く縁取られていますが、その理由は・・・
上は葉先から1/3ほどの所の葉の横断面です。 葉縁が暗くなっているのは、その部分が2細胞層の厚さがあるためです。
上は葉の基部で、翼部の細胞は方形~矩形です。
葉身細胞は長六角形~菱形で、長さは 20~30μmです(上の写真)。
上は蒴です。 外蒴歯は乾くと写真の右のように強く外側に反曲します。
内蒴歯の歯突起は線形です(上の写真)。
胞子の径は 10μmでした。
上は小林亮平氏に案内していただいた2月下旬の様子で、蒴はすっぽりと帽に覆われています。
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