写真のコケは以下の観察結果からキツネノオゴケ Thamnobryum alopecurum だと思います。 河原に降りる道の林内の岩上で育っていました。
茎は這い、そこから立ち上がった二次茎の基部近くから新たな茎が伸びていました。 二次茎の長さは6cmほどになり、上部で密に羽状に分枝しています。
二次茎の下部には小形の葉がまばらについています。
二次茎の中上部の葉は丸くついて扁平にはなっていません。 茎葉の葉の長さは2mmを少し超え、枝葉の長さは2mm以下です。
枝葉は卵形で、葉先近くの葉縁には歯があります(上の写真)。 中肋は1本で、葉先近くに達しています。
上は葉先付近を背面から撮っています。 中肋背面の上部には数個の歯があります。
明るさや倍率などを変え、中肋背面の歯を分かり易くしてみました(上の写真)。
上は基部から1/3ほどの所の、幅が最も広くなっているあたりの葉身細胞です。
(2022.8.25. 札幌市 定山渓温泉)
◎ キツネゴケとしてこちらに載せたものは、葉の形などはよく似ていますが、全体の姿は少し異なっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿