大分県・深耶馬渓の太い木の枝にくっついていたコケ群落、その中で、他のコケにくっついていたのが上の写真のコケです(2022.12.6.)。
ほんの少ししかありませんでしたし、汚れもひどかったのですが、どうにか特徴の分かる所を撮った写真を下に載せます。
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腹片 |
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腹葉 |
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葉身細胞 |
これらの特徴から、このコケはカゴシマヤスデゴケまたはオオスミヤスデゴケだと思いますが、腹片にしても腹葉にしても、多くを観察することができず、はっきりとした特徴がつかめません。
平凡社の図鑑から両者の特徴を抜き出して表にしたのが下ですが、違いはわずかです。
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カゴシマヤスデゴケ |
オオスミヤスデゴケ |
腹片 |
幅が長さの約2倍 |
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腹葉 |
大きさ |
茎径の4~5倍 |
茎径の4倍、幅は長さの約2倍 |
切れ込み |
1/5~1/4 |
1/4 |
側縁 |
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片側に4個以上の歯 |
花被 |
3稜で平滑 |
3稜、稜にいぼ状突起 |
花被の違いがいちばんはっきりしそうですが、花被はみつかりませんでした。 オオスミヤスデゴケの腹葉側縁の歯も、膨らみのような低い歯の場合もあるのですが、「4個以上」を信じて、とりあえずカゴシマヤスデゴケ Frullania kagoshimensis としておきたいと思います。
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