イラクサ科のハドノキ Oreocnide pedunculata が果実をつけていました(2023.1.17. 奄美大島で撮影)。 以前、和歌山県の大島で見たことがありますが、久しぶりの果実です。 なお、上の写真の白い所は食べられますが、あまり美味くはありません。
本種は雌雄異株で、雌花も雄花も団集花序です。 上の写真はもちろん雌株ですが、花の咲いている雄株の様子はこちらに載せています。
上の写真の少し緑がかった黒い卵形のものが果実(痩果)で、中に1つの種子が入っています。 果実の頂には房状の柱頭の名残りがあります。
種子散布のしくみとしては、鳥に白い部分を食べてもらい、その時同時に種子の入った果実も食べてもらって種子を運んでもらうのだと思います。
その白い部分は何に由来するのか、Wikipediaでは花被が多肉になったとしています。 花後の経過を見たいものです。
上の2枚の写真は木の下から見上げて撮りましたが・・・
木の外側から見ると、果実はあまり見えません(上の写真)。 種子を運んでもらうのは記憶力のある鳥でしょうから、種子の場所は記憶してもらい、葉で多肉になった部分などを強い雨風から守るようになっているのではないでしょうか。
葉は長楕円状広披針形で、3行脈があります。
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