2023-02-17

ナゼゴケ

 

 上はシゲリケビラゴケとシダレヤスデゴケが絡み合って枝から垂れ下がっている所に、ほんのわずか着生していたコケです。


 上の2枚の写真を見ると、側葉と、それより小さな腹葉が見られます。 側葉では舷がわずかに分化しています。
 葉の形や側葉と腹葉の分化が見られることからクジャクゴケ科だろうと思い、平凡社の図鑑の検索表などを調べたのですが、分かりません。 Facebookに載せたところ、秋山先生から、発達の悪いナゼゴケ Lopidium nazeense だろうと教えていただきました。 特に、下の写真のような苔類のものを思わせる細胞の形状は他には見られない特徴だということです。

 本来のナゼゴケは、最初の写真でも枝分かれしていますが、不規則な羽状に枝をまばらに出し、長さ2cmになるようです。 側葉は中肋が葉先から短く突出し、葉先や葉基部を除き1~2細胞列の舷があり、腹葉の中肋は葉先から長く突出するとのことです。

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