2023-02-09

エロジウム・マラコイデス

 新三田近くで行われた昨日(2023.2.8.)の観察会で見た植物、フウロソウの仲間であることはすぐわかりますが、調べてみると Erodium malacoides のようです。 自生地は地中海周辺のユーラシアや北アフリカです。

 葉にも花柄にも長毛がありますが、特徴的なのはガク片の先にトゲがあることでしょう(上の写真)。 このトゲは何のためにあるのかと思いながら、花の終わったところを見ると・・・

 花後にガク片は子房を包み込み、トゲを上に向けて内部を守っているように見えます(上の写真の左)。

 花の中心部を拡大して見ると、花弁の基部にも毛があり、子房も毛に覆われています。 これらはどのような生態的な意味を持つのでしょうね。
 受粉に関しては、写真からは、開花後しばらくは昆虫が花粉を運んでくるのを待ち、その後は自家受粉に切り替えるように思います。


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