写真はマキハハリゴケ Claopodium assurgens でしょう。 樹幹を覆っていました。
茎は這い、多くの枝が斜上し、密に葉をつけます。 上は乾いた状態で、葉は捲縮しています。
茎葉と枝葉とは形が違っています。 茎葉は葉先が細く伸び、枝葉は広披針形です。 写真は載せていませんが、葉を取り去った後を観察しても、茎にも枝にも毛葉は確認できませんでした。
上は茎葉で、三角形の下部から急に細く伸びて針状に尖っています。 長さは 1.2~1.5mmです。
上は茎葉の葉先です。 中肋が長く突出しています。
葉身細胞は長さ 8~15μmと小さく、厚壁で、中央に1個のパピラがあります(上の写真)。
上は枝葉です(拡大率は茎葉と異なっています)。 葉縁は反曲しています。
少し離れた斜めになった樹幹にもマキハハリゴケがあり、蒴をつけていました(上の写真)。
蒴柄には多くのパピラがあります(上の写真)。
(2023.1.16.)
◎ マキハハリゴケの分布は本州~琉球とされています。 こちらには岡山県で見た本種を載せています。
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