写真はイトヒキフデノホゴケ Isocladiella surcularis でしょう。 上は樹幹に、下は横に走る太い枝についているところです。
上の2枚の写真は 2023.1.17.に撮影しています。 本種の分布は千葉県以西で、こちらには奈良県で撮影したものを載せています。
這う茎から密に枝が出て、枝には葉が密についています。 そしてあちこちの葉腋から鞭枝を伸ばしています。 和名の「糸引」はこの鞭枝を、「筆之穂」は枝の様子を表しているのだと思います。
鞭枝も基部から、枝も基部から外れやすいように思いました。 これらは無性生殖に使われているのかもしれません。
葉は長さ2~1.5mm、卵形で深く凹み、葉先は急に細くなっています。 葉縁はほぼ全縁で、中肋は欠くか、あっても非常に短く不明瞭です。
翼部には方形~矩形で厚壁の細胞が集まっています(上の写真)。
上は葉身細胞です。
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