土の斜面に育っていた上の写真の葉状体苔類、葉状体の表面にベルカがあることなどから、当初カネマルテングサゴケ Riccardia crassa としていたのですが、再検討の結果、イボテングサゴケ Riccardia tamariscina に変更します。 写真の左上には胞子体も写っています。
上の写真は、右も左も本種です。 この仲間を外見で同定することが困難であることは、上の写真からも分かります。
顕微鏡で観察すると、背面も腹面も、葉状体表面には著しいベルカ(微小な突起)があります。 平凡社では「ゴミを散らしたようである。」と表現されています。
油体は各細胞に1(~2)個で微粒の集合です。
上の2枚は葉状体の断面です。 表皮細胞と内部細胞との大きさ等の比較のために撮りましたので、ベルカにはピントが合っていません。
(2023.3.10. 屋久島)
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