2025-06-23

マルバヤバネゴケ

 岩上に厚く育ったコケ群落、一見オヤコゴケの群落に見えましたが、持ち帰って調べてみると、群落の奥に細いひも状のコケがたくさんありました(上の写真)。 この細いひも状のコケ、観察の結果はマルバヤバネゴケ Cephalozia lunulifolia のようです。
 オヤコゴケもマルバヤバネゴケもブナ帯を中心に分布するコケですが、撮ったのは京都市右京区京北上弓削町の標高500m付近です(2025.6.1.撮影)。

 葉を含めた茎の幅は 0.3~0.5㎜です。


 上の2枚の写真は、上はほぼ腹面から、下はほぼ横から見ています。 葉は縦に近い斜めにつき、2裂して裂片の先は相接する傾向にあり、背縁基部は下延しています。

 上は腹面を斜め上から見下ろして撮っています。 腹葉はありません。

 上は葉身細胞です。 本種の細胞に油体はありません。

 上は、少し斜めに切れていますが、茎の横断面です。 髄細胞はやや厚壁です。

◎ マルバヤバネゴケはこちらこちらにも載せています。

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