写真はサケバムチゴケ Bazzania tricrenata でしょう。 昨日に続いて“苔ミタロ”でいただいたコケで、SJさんが剣山の標高1900m付近で2024年7月に採集されたものです。 北半球の冷温帯に分布するコケで、葉は接在し、先端が内曲しています。
上は湿らせた状態で腹面から撮っています。 湿った状態でも葉は内曲しています。 腹葉は開出し、茎径の約2倍幅です。
葉は長さ1~1.5㎜で、先端に2~3歯があります(上の写真)。 ところで、和名の「サケバ」は何なんでしょうね。 「裂け葉」だとすれば、この葉先の様子しか無いと思うのですが、他のムチゴケの仲間と比較しても、深く裂けているとは言えないと思います。
上の2枚は腹葉です。 腹葉は円状方形で、先端は深波~鋸歯状です。
上は葉身細胞です。 三角形のトリゴンが多く見られます。 油体は米粒形で大きな眼点があるはずですが、1年以上前に採集された標本ですので、消えてしまっています。






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