下はオミナエシにいたクリチャササグモですが、クモの顔がどちらを向いているのか分かりますか?
私たちは2つの目の付き合いに慣れていますから、2つの眼でみつめられると、それが顔の正面だと思ってしまいます。 ところが、これまで何度も書いているように、多くのクモの眼は8個です。
じつは上の写真のクリチャササグモは、写真の下方を見つめていて、写真は横顔を撮ったことになります。
クモを斜め上から撮った上の写真なら、8個の眼の位置も分かります。 後ろも見えているようですね。
上の写真のように、正面を向いている眼は2段になっています。 そのうちの上段の1対の眼(前中眼)は、他の眼より少しだけ大きくなっています。
上の写真はタムラソウのツボミの上にいるのですが、どういうわけかクリチャササグモはタムラソウのツボミの上を好むようです。 下の写真では、写っているツボミ全てにクリチャササグモがいます。 オミナエシでは花と花の間などに潜んでいたのですが・・・。
ところで、今年の1月に同じ堺自然ふれあいの森で撮ったクリチャササグモは黒っぽい色をしていました(こちら)。 この色の違いは、季節的なものなのか、個体差なのか、理由はいろいろ考えられますが、何なんでしょうね。
(2015.9.4. 堺自然ふれあいの森)
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