写真はカモジゴケ(
Dicranum scoparium )です。 種小名の
scoparium は「ほうき状」という意味です。 湿っていると上の写真のように葉を八方に広げていますが・・・
乾くと葉は茎の片側にやや偏って斜めに開くのが特徴です。 保育社の図鑑も平凡社の図鑑も、茎に多くの褐色の仮根をつけるとなっているのですが、上の写真のものは、下部の仮根は褐色ですが、上部の仮根は白っぽく見えます。
葉は細長い披針形です。 上の写真の葉は長さが 7.5mmほどで、どの葉も長さは7~10㎜ほどです。
上は葉の先の部分の顕微鏡写真です。 葉の上半分の葉縁と中肋背面には歯が見られます。
上は葉の中央より下の部分です。 2つ折りになっている葉を開くことができませんでしたので、写真の上方は葉が重なった状態になっています。 細胞は細長く、細胞壁は少し厚めです。
(2015.9.13. 京都市 宝が池公園)
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こちらではカモジゴケの蒴の様子などを載せています。 なお、カモジゴケは
こちらにも載せています。