茎の先端が立ち上がり、そこに無性芽をたくさんつけたチャボホラゴケモドキ(
Calypogeia arguta )がありました。
上は腹面から撮ったものです。 葉は先端が浅くU字型に2裂し、腹縁基部は沿下しています。腹片はありません。 腹葉はあるのですが、上の写真では仮根のためにはっきりしません。
上は腹葉にピントを合わせて撮ったのですが、低倍率( 10×10 )の顕微鏡では、茎の細胞も写ってしまい、たいへん見辛くなっています。 そこで上と同じ場所の腹葉を 10×40で撮ったのが下の写真です。
腹葉は茎の直径よりやや広い程度の幅で、大きく2裂し、側縁に刺歯があります(上の写真)。
葉身細胞は多角形で薄壁です(上の写真)。 上の写真では油体の様子がよく分かりません。 油体の様子は
こちらをご覧ください。
上は茎の先端につく無性芽の様子を撮ったものですが、凸凹の多い隙間に空気が入り込み、茎周辺が見辛くなってしまいました。
上は茎の先から離れて葉の上にあったた無性芽を撮ったものです。 葉身細胞との大きさの比較ができますので載せておきます。
(2015.9.18. 堺自然ふれあいの森)