リョウブ Clethra barbinervis は幹の模様から、林の中でもその存在が目につきます。 しかしその他の特徴に関しては、一見平凡な植物にも見えますが、世界的にも1科1属(64種ほど存在するようです)で、日本では1科1属1種で、細かく見ると、いろいろおもしろい特徴を持っています。 花のつくりも特徴的ですし、ツボミから花を経て果実に至る変化もなかなかおもしろいものですが、今回は冬芽と葉痕に注目してみました。
上はリョウブの冬芽です。 芽鱗はあるのですが、芽の生長で押し上げられるのか芽鱗が乾燥して縮むのか、上の写真のように芽鱗の基部が離れ、傘のように開いた姿をよく目にします。 風などでこの芽鱗が落ちてしまうと裸芽のようになります。
葉痕はハート型~三角形で、冬芽近くでは幅広ですが、冬芽から離れるにつれて縦に長くなっていきます。 葉痕の中央には維管束痕が1つあります。
上の写真の冬芽も鳥追い笠を被った顔と見れなくもないですが・・・
上の写真、だれかさんに似てませんか? 複数の葉痕の配置によっては大きな維管束痕が目のように見えてきます。
(2017.2.22. 堺自然ふれあいの森)
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