前にホソバミズゼニゴケ
Apopellia endiviifolia の造卵器を載せましたが(
こちら)、受精卵が胞子体に生長し、長く伸びた状態のホソバミズゼニゴケがありました(上の写真)。 蒴にピントを合わせたために、葉状体はボケてしまいましたが・・・。
左は胞子を散布してしまい、弾糸だけが残っている状態で、右はまだ開裂していない蒴です。
胞子を飛ばした後を深度合成してみました(上の写真)。 ミズゼニゴケ科の蒴には弾糸柄があるため、この弾糸柄が首に、もつれて広がった弾糸が顔に見えてしまいます。
このもつれている弾糸を顕微鏡下で撮影したのが下です。
弾糸はらせん構造をしています。
上はまだ開裂していない蒴から取り出した胞子と弾糸です。
上は胞子体基部にある雌包膜です。 雌包膜は円筒形で、先端は鋸歯状になっています。 なお、エゾミズゼニゴケなどではカリプトラが雌包膜から超出するのですが、ホソバミズゼニゴケのカリプトラは雌包膜から突出しません。
(2018.3.31. 三重県名張市赤目町長坂)
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