上は
ジンガサゴケ Reboulia hemisphaerica subsp.
orientalis の雌器托で、2018.4.17.に堺市南区高倉台で撮ったものです。 まだ胞子は飛び始めていません。
上は雌器托の柄の断面で、赤い四角で囲った部分で表皮が柄の内部に落ち込んでいます。 下はこの部分の拡大です。
表皮で囲まれた空間には、上下に走るたくさんの仮根の断面が見えます。 上の写真では仮根の断面が少し分かりづらいので、コンペンセータ(検板)に鋭敏色板(λ=530)を使った偏光顕微鏡で細胞壁を光らせて撮ったのが下です。
仮根が集まり小さな隙間がたくさんできることで、毛管現象が起こり、水が上へ登って行く事ができます。 卵細胞が受精する時は、まだ柄は伸びていませんが、精細胞もこの通路の水の移動に乗って卵細胞へと向かうのでしょう。
上は胞子と弾糸です。
胞子を深度合成してみました(上の写真)。
上は 2018.4.22.の撮影です。 多くの雌器托では、胞子を飛散し終えています。 右の雌器托では3個の胞子体はまだ開裂しておらず、右上の胞子体は、まさに胞子を散布中で、弾糸も細く黒っぽい糸状のものとして写っています。 下はこの胞子散布中の胞子体を拡大したものです。
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