2018-06-28

アオモリサナダゴケ


 上の写真にはいろんなコケが写っていますが、いちばん大きな面積を占めているのはアオモリサナダゴケ Taxiphyllum aomoriense でしょう。 雨に濡れていることもありますが、光沢があります。 腐木上に育っていました。
 分布は北海道~九州ですが、東北地方でよく見られるようです。


 葉は密に重なり、扁平になっています。 枝の幅は葉を含めて 1.5~2mmです。


 上は腹面から撮っています。 葉先が急に細くなっている葉も多く、上は少し乾いてきているので、葉先は下を向いています。

 以上のような顕微鏡を使わないレベルの拡大率では、細かい違いはいろいろあるものの、ヒラハイゴケとよく似ていますので、枝の切片を作ってみました(下の写真)。


 Taxiphyllum属の茎の表皮細胞は小さく厚壁のはずですが、上の写真はそう見ていいものなのか、一部の外側の壁が薄くなっている所があるようにも見え、少し疑問が残ります。


 上は、凹んでいるために葉が折れてしまいましたが、枝葉です。 卵形~長卵形で、上の葉では葉先は急に細くなり、葉縁の上部には明瞭な歯がありますが、下のような葉先もありました。


 葉身細胞は線形です。



 上は2枚の異なる葉の翼部です。 翼部の細胞は方形~矩形で、葉縁で4~6個が縦に並んでいます。


 中肋は短く2叉しています。

(2018.5.31. 青森県十和田市)

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