モリアオガエルが住むという沼、カエルの声はたくさん聞こえてきます。 どこかにいないかと目を凝らすと、水面上に突き出した枝に、団子状になったカエルがいました。
これは抱接(ほうせつ)と呼ばれる行動でしょう。 オスがメスの腹を押して産卵を促すとともに、産卵時に他のオスよりも早く卵に放精するための体勢だと言われています。
何枚もフラッシュを光らせて写真を撮っていると、覆いかぶさっていたオスが、カメラを避けるようにメスの背から離れていきました。 メスの体全体が見えると、オスよりもずいぶんと大きな体です。
緑色をしたカエルには、アマガエルやシュレーゲルアオガエルもいますが、体の大きさからも、虹彩が赤みを帯びていることからも、腹面の赤褐色の斑紋からも、水掻きが発達していることからも、写真のカエルはモリアオガエル
Rhacophorus arboreus に間違い無いでしょう。
(2018.6.1. 青森県 蔦沼めぐり自然研究路)
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