写真はタニゴケ Brachythecium rivulare でしょう。 沢沿いの水飛沫のかかる濡れた岩上に育っていました。 フラッシュを使っていますので奥が暗くなっていますが、写真の左上は水面です。
平凡社の図鑑では分布は北海道~九州の湿った岩上となっています。
上がタニゴケの育っていた場所です。
平凡社の図鑑には「茎はしばしば多くの鞭枝を出す。」とありますが、1枚目の写真を見ても、鞭枝らしきものは見あたりません。 たぶん時期的なものだと思います。
二次茎の葉の長さは2mmあまりです。
上は二次茎の茎葉です。 茎葉は卵形で深く凹み、中肋は葉の長さの2/3ほどです。 基部の両翼は広く茎に下延し、下延部の細胞は大きく、明瞭な区画を作っています。
上は葉身細胞で、線形です。
上は翼部の細胞です(深度合成しています)。
(2018.5.31. 青森県十和田市)
◎ こちらには蒴のあるタニゴケを載せています。
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