2018-06-12

チャボスズゴケ



 倒木上に育っていた、雨に濡れたチャボスズゴケ Boulaya mittenii です。 硬いゴワゴワした手触りでした。
 なお、チャボスズゴケはシノブゴケ科で、スズゴケはスズゴケ科ですから、分類学上はかなり離れています。


 平凡社の図鑑では、茎葉の長さは1~1.5mmとなっていますが、伸びたばかりの茎の先を調べたためか、それよりは少し小さいようです。


 葉は乾くと茎や枝に密着します。


 上は茎葉で、広卵形の下部から急に細くなっています。 下は赤い四角で囲った部分の拡大で・・・


 各葉身細胞には1~2個の小さなパピラがあります。


 上は葉身細胞です。 葉身細胞は厚壁で、長さは8~13μmです。


 上は、左下に少し葉が写っていますが、葉を取り除いた茎の表面です。 茎や枝の表面には多くの毛葉が見られます。

(2018.5.31. 青森県十和田市)

◎ チャボスズゴケはこちらこちらにも載せています。

0 件のコメント: