2018-06-24

ミヤマリュウビゴケ



 岩上に育つイワダレゴケ科のミヤマリュウビゴケ Hylocomiastrum pyrenaicum、濡れているのは雨のせいです。 分布は、平凡社の図鑑によると北海道~四国です。


 茎は不規則な羽状に分枝していますが、イワダレゴケのような階段状にはなりません。


 茎は赤褐色で、たくさんの毛葉が見られます。 茎葉は卵形で、深い縦じわがあり、葉先は急に細くなり、短く尖っています。


 上は茎葉の葉先部分で、葉縁の上半には鋭い歯があります。


 茎葉と枝葉は連続的に変化しているように思います。 上は茎葉に近い葉で、深い縦じわがあって分かりにくくなっていますが、細い中肋が写真で示した所まで伸びています。
 葉の基部の細胞は幅広く、褐色です。


 上は枝葉です。 披針形で、縦じわはほとんどありません。


 枝葉の中肋は背面上端が刺で終わっています(上の写真)。


 上は枝葉の葉の基部です。 やはり基部の細胞は幅広く、褐色です。


 上は毛葉です。 毛葉は1~2細胞列で、細く枝分かれしています。

(2018.5.31. 青森県十和田市)

◎ ミヤマリュウビゴケはこちらこちらにも載せています。


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