2018-12-10

ハマキゴケ(作られかけの無性芽など)


 上はハマキゴケ Hyophila propagulifera です。 道路脇の側溝のコンクリート壁上面を埋め尽くしていました。


 乾くと上のように葉が巻きます。 これが和名の由来でしょう。




 葉は広楕円形~広舌形です。 上のように顕微鏡で見ると葉先が尖っているように見えますが、葉形の鈍頭/鋭頭はもっと大きく見た場合の葉先での葉縁の角度を言いますから、これで鈍頭です。
 中肋は葉頂に達していて、葉身細胞は丸みのある方形ですが、基部の細胞は長い矩形です。


 上は1枚目と同じ所で、ほぼ真上から撮った写真です。 同じ12月にほぼ真上から撮ったこちらの写真では、たくさんの無性芽が写っていますが、上の写真では無性芽は見えません。 しかし・・・


 葉を顕鏡するために取り出していると、プレパラートにはたくさんの無性芽が入り込んでいました。 上の写真の無性芽は以前載せたのと同様に、倒卵形で短い柄がついた姿をしています。 しかし今回は下のような長い柄のついた無性芽(深度合成しています)もたくさん見られました。 これはたぶん未熟な無性芽で、無性芽はこのような柄の先で作られ、この柄から外れたものがよく見られる無性芽なのでしょう。


(2018.12.8. 堺市南区鉢ヶ峯寺)

◎ ハマキゴケはこちらにも載せています。