斜面の土留めのコンクリートがいちめん褐色になっているところをよく見ますが、ハマキゴケ
Hyophila propagulifera がいちめんに生えていることが原因であることが多いようです。 上はそのようなハマキゴケを少し斜めから接写したものです。
しかしこのハマキゴケに水をかけてやると、みるみる葉が開き、上の写真のように、若い緑色をした葉が目立ってきます。
空中湿度が比較的高い場所など、ハマキゴケにとって生育環境が良好な場所では、上の写真のように、緑の葉が多くなりますが、同様の変化を示します。 上の写真は、やはりコンクリートの土留めについていたハマキゴケですが、左上に霧吹きで水をかけた後です。 霧吹きですから水滴が拡散し、水のかかっていない右下から左上に、段階的に葉が開いています。
ハマキゴケは、センボンゴケ科の蘚類です。 葉は長卵形で全縁、中肋は先端から飛び出しません。
(2015.2.15. 交野市)
あまり胞子体をつけないハマキゴケですが、その胞子体の様子は
こちらに載せています。 また、ハマキゴケの無性芽を
こちらに、作られかけの無性芽などを
こちらに載せています。