2020-05-27

蒴をつけたアサイトゴケ


 アサイトゴケ Pseudoleskeopsis zippelii が蒴をつけていました。 育っていたのは、水を保ちやすい岩質なのか、しっとり湿っている岩の上でした。


 枝葉の長さは 0.5~1mmですが、雌苞葉は2mm以上あります。



 枝葉は広卵形で、葉縁には細かい歯があります。 中肋は太く、葉先付近で分からなくなります。


 上は葉先付近の拡大です。


 翼部の分化はほとんど見られません。


 葉身細胞の背面上端には目立たない突起があります。


 上は蒴歯を蒴の外側から見ています。 外蒴歯と内蒴歯はほぼ同じ長さです。 内蒴歯は互いにつながっています。 その様子はほとんど外蒴歯に隠されていますが、★で示した所で確認できます。


 蒴の下部には気孔が見られます(上の写真)。

(2020.5.20. 奈良市白毫寺町)

◎ アサイトゴケはこちらにも載せています。