少し古い写真になりますが、5月1日撮影の上の写真では、アズマゼニゴケ
Wiesnerella denudata の雌器托がたくさん立ち上がっています。 よく見ると、雌器托の下から胞子体が顔を出しているものや、なかには胞子を散布しはじめているものもあるようです。
上は雌器托の柄を折り取って、下から撮影しています。 柄の溝の中を走っていた2条の仮根束が切れずに残っています。
蒴(黒い部分)が縦に2裂した透明な包膜から顔を出しはじめています。 雌器床は浅く5~7裂し(上の写真では6裂)、胞子体はこの裂片の下面についています。 ちなみに、ゼニゴケの胞子体は裂片の間の下面につき(
こちら)、本種と同じ属のケゼニゴケの胞子体は裂片の下面にも裂片の間の下面にもつきます(
こちら)。
上の写真では蒴が開裂して弾糸や胞子が飛び出ています。 平凡社や保育社の図鑑では蒴は4裂すると書かれてあるのですが、多くの弾糸や胞子に邪魔されて確認できません。
◎ やはり4裂という表現は適していないようです →
こちら
上は弾糸と胞子です。 弾糸は2重らせんです。
◎ アズマゼニゴケの若い雌器托・雄器托や葉状体の腹鱗片の様子などは
こちらに、4月の減数分裂を終えたばかりで雌器托が伸び出しはじめた4月の様子は
こちらに載せています。
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