2020-05-12

コクシノハゴケ


 写真はコクシノハゴケ Ctenidium hastile でしょう。


 育っていたのはクヌギの樹幹です。 平凡社の図鑑では、本種の生育場所は「山地の岩上や地上」となっていますが、これも昨日も書いたように(こちら)、図鑑の記載には「多くは」が省かれている例でしょうね。


 枝は葉を含めて 0.6~1mm、蒴柄の長さは1cmほどです。


 茎葉は広三角形で、先は急に細くなり、葉縁には全周にわたり細かい歯があります。 短い2本の中肋がありますが、はっきりしません。


 翼部の細胞はあまり明瞭な区画をつくっていません。


 葉身細胞は線形で、長さは 40~70μmです。


 蒴は傾き非相称、蒴歯は2列、各列 16本です。

◎ コクシノハゴケはこちらにも載せています。

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