石垣に育っていた写真のコケ、ヒロハフサゴケ Brachythecium salebrosum だと思うのですが、同定が難しいアオギヌゴケ属のこと、ケヒツジゴケ B. garovaglioides などの可能性も捨てきれません。
蒴は傾き非相称、蒴柄は平滑です。
上は乾いた状態ですが、葉は少し広がっています。 茎葉の長さは3mm前後、枝葉の長さは2.5mmほどです。
茎葉は卵形で、弱い縦じわがあります(上の写真)。 葉先は細く尖っていますが、毛状とは言えません。 翼部はそんなに広くなく、区画も不明瞭です。
上は葉身細胞で、長さは 100μm前後あります。 平凡社の図鑑ではヒロハフサゴケの葉身細胞の長さは 65~85μmとなっていて、長さを重視するとケヒツジゴケやオタルヒツジゴケの可能性がでてきます。
枝葉は広披針形で、中肋は葉の中央付近で消えています(上の写真)。
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