2020-11-04

チヂレタチゴケ

 

 写真のコケ、一見ナミガタタチゴケのようにも見えますが・・・

 かなり大形で、茎は上の写真の左側に長く続いています。 葉は細長い舌形で、中央部が最も幅広く、ナミガタタチゴケのような横じわは見られません。

 葉は乾くと、上の写真のようにみごとに巻縮します。

 中肋上部の背面には鋭い歯があります(上の写真)。

 葉の基部の一部を除き、葉縁には舷があり、葉の上半部には双歯または単歯があります(上の写真)。

 上は葉の基部です。

 中肋の腹面を拡大して観察すると、薄板(lamella)が中肋に沿って走っているのが確認できます。

 上は葉の中肋付近の横断面です。 薄板は3(~4)細胞の高さです。

 上は葉身細胞です。

 以上の結果から、このコケはチヂレタチゴケ Atrichum crispulum と判断しました。 なお、平凡社の図鑑では、「薄板は2~3細胞の高さ」となっています。

(2020.10.27. 堺自然ふれあいの森)


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