京都府立植物園にあったヒラモ Vallisneria natans var. higoensis です(2020.9.29.撮影)。 学名にあるように、セキショウモの変種とされています。 セキショウモもあまり見かけなくなってきましたが、ヒラモの自然分布は熊本県に限られていて、環境省のレッドリストで絶滅危惧(2)類に分類されています。
沈水性の水草で、雌雄異株です。 雌花は細長い花茎の先につき、水面に浮いて咲きます。 ちなみに、雄花は水中の花茎から離れて水面に浮かびます。 受粉は水面を漂う花粉が雌花に届くことで成立するという水媒花です。
受粉が成立した花は、長い花茎がコイル状に巻いて縮むことで水中に引き込まれ、細長い果実に育ちます。
上は若い雌花です。 ガク片は3、花弁は無く、柱頭は3個で、それぞれが2裂しています。 花茎の先にある苞鞘は子房の多くの部分を包んでいます。
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