2023-04-20

コクシノハゴケ

 岩の壁を這うコケ、上の写真にはいろいろなコケが写っていますが、多くはコクシノハゴケ Ctenidium hastile です。

 特に這うタイプの蘚類は、育ち方でずいぶんと印象が変わります。 本種も、上の写真のように、茎が長さの揃った枝を左右にたくさん出しながらまっすぐに伸びている場合と、こちらのような密な群落をつくっている場合とでは、ずいぶんと印象が異なります。

 乾いた状態と湿った状態で、葉はほとんど変わりません。 枝の幅は葉を含めて約1mmです。

 上の写真は茎葉(中央)と枝葉(上と下)です。

 翼部の細胞はあまり明瞭な区画を作っていません(上の写真)。

 上は茎葉中央部の葉身細胞です(グレースケールに変換しています)。

(2023.3.10. 屋久島)

こちらには胞子体をつけた本種を載せています。 またこちらでは、よく似たクシノハゴケと比較しています。

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