北海道・阿寒の森の樹幹下部についていた写真のコケ(9月9日撮影)、蒴が無くてはっきりしませんが、ナガエタチヒラゴケ Homalia trichomanoides だろうと思います。
分布は北海道~九州です。 平凡社ではヤマトヒラゴケの母種となっていて、分布はヤマトヒラゴケより北寄りです。
湿らせて、丸まっていた葉を広げてみました(上の写真)。 二次茎は葉を扁平につけ、不規則な羽状に分枝しています。
上の赤い格子は1mm方眼です。
葉は非相称で葉先は広く尖り、基部の片側の縁は内曲しています。 中肋は細く不明瞭ですが、葉の中部に達しているようです。
葉先近くの細胞は菱形です(上の写真)。 縁に細かい歯がありますが、この歯はほぼ全周に見られます。
上は葉の中央部の葉身細胞です。
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