ケビラゴケ属の標本を分けていただく機会があり、しばらく(今の予定では5回)その標本を観察した結果を載せる予定です。 標本ですので、生きた状態の色ではありませんし、油体は消えています。
今回はオビケビラゴケ Radula campanigera ssp. obiensis です。 絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコケで、宮崎県と鹿児島県に分布しています。 和名も宮崎県日南市の飫肥(おび)に由来しているのだと思います。
Radula(ケビラゴケ属)としては、やや大形です。 背片は円頭、腹片は丸みを帯びており、茎をほとんど覆いません。
茎の断面で、皮層の細胞は厚壁です(上の写真)。
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