写真はマルグンバイ Acalypta sauteri です。 コケ群落を調べていてみつけました。 体長は約2㎜です。
グンバイムシ科の昆虫はふつう軍配のような形の体なのですが、マルグンバイ属はグンバイムシ科の中では珍しく、あまり軍配形ではありません。
私が昔昆虫に熱心だった頃、グンバイムシの写真もたくさん撮っていたのですが、本種も見てみたい種の1つでした。 その頃はマルグンバイ属は3種が知られていたのですが、この文を書くのに調べてみたところ、相馬純(2025)(下記参考資料)ではマルグンバイ属は9種になっていました。
グンバイムシの多くは特定の植物に依存しています。 本種も特定のコケに依存しているのか興味あるところですが、今回いたのは多種のコケが混生している所でした。 また、活動が低下している時期ですから、群落に潜り込んで越冬していたのなら、吸汁しているコケから離れていた可能性もあります。
上は腹面から撮っています。 針状の口器が見えますが、これをコケに刺して吸汁するのでしょう。
(2025.3.8. 滋賀県野洲市)
【参考資料】
相馬 純,2025:日本産グンバイムシ科標本写真集
https://sites.google.com/view/junsouma/japanese-tingidae
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