太い木の枝に生える小さなコケ、タチヤナギゴケ Orthoamblystegium spurio-subtile だと思います。 古い胞子体と伸び始めた新しい胞子体が写っています。
基物上をはう茎から長さ2~5㎜の枝を不規則な羽状に出しています。 乾いた状態では葉は茎に接していますが・・・
湿ると葉は斜めに開きます(上の2枚の写真)。 蒴は直立、蒴柄の長さは5~11㎜でした。
わずかですが、披針形の毛葉がありました(上の写真)。
上は茎葉です。 中肋は太く(多くのウスグロゴケ科に見られる特徴)、葉先に達しています。 中部以下の葉縁は弱く反曲しています。
翼部の細胞はよく分化しています(上の写真)。
葉身細胞は長さ16~27μm、長六角形~長い菱形です(上の写真)。
上は蒴を半分に切って撮っていますので、本来の外蒴歯は16本です。 外蒴歯は小さいパピラで覆われています。 内蒴歯の歯突起は痕跡的です。
(2025.8.18. 伊吹山)
◎ タチヤナギゴケはこちらにも載せています。
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