2015-06-18

モンキアゲハ


 岩湧山中腹にある四季彩館に植えられていたヒラドツツジに吸蜜に来ていたモンキアゲハのメスです。 何頭か来ていたのですが、当日は60mmマクロしか持っておらず、なかなか近寄らせてくれません。

(2015.6.17. 岩湧山)

※ モンキアゲハのオスはこちらに載せています。 オスはメスに比較して後翅の赤斑が少なくなっています。

アオオニグモ


 金色の美しいクモの網、糸をたどっていくと、この網の主がいました。 フラッシュを使用しないで撮っていますのでピントは合っていませんが、左にぼんやり写っているのが網の主です。


 巣は葉を丸めて糸で天井が作られています。 その天井に足をかけて逆さまにいるのがこの巣の主です。 食餌中だったらしく、黒いのは捕らえた獲物でしょう。
 このままでは姿が分からないので、そっと巣を破ろうとすると、脱兎のごとく逃げられてしまいましたが、その時にチラッと見たのはアオオニグモでした。 アオオニグモの巣は時間が経つと金色になるようです。
 同じようなつくりの巣にいたアオオニグモを以前 Part1に載せています(こちら)。 この時は、獲物を捕らえる金色の網は確認できませんでした(網は張ってなかった?)が、温度が低かったせいか、逃げずにいてくれて姿をちゃんと写すことができています。

(2015.6.7. 堺自然ふれあいの森)

2015-06-17

チヂミバコブゴケ


 若い胞子体をつけたチヂミバコブゴケ Oncophorus crispifolius は以前このブログに載せたことがありますが(こちら)、金剛山では美しい色の胞子体をつけたチヂミバコブゴケに出会うことができました(2015.6.4.)。


 名前のとおり、葉は縮れていますし、上の写真のように横から見ると、蒴の基部にコブ状の突起があります。
(蒴歯が開いた状態をこちらに、蒴歯の顕微鏡写真をこちらに載せています。)


 上は1枚の葉を横から撮っています。 葉の基部は鞘状で、中部以上は線形です。


 葉の基部は透明です(上の写真)。


 葉の先端付近の縁には小歯があります(上の写真)。

こちらではチヂミバコブゴケの葉をもう少し詳しく観察しています。


2015-06-16

キマエクロホソバ、キベリネズミホソバ



 上はヒトリガ科コケガ亜科のキマエクロホソバ( Ghoria collitoides collitoides )です。 幼虫が地衣を食べて育つコケガの仲間には、キマエホソバマエグロホソバヨツボシホソバなど、「○○ホソバ」という名前の、翅が細い蛾がたくさんいます。 これらの多くは翅を重ねて平たくしてとまるのですが、このキマエクロホソバは翅を立ててとまります。
 似たものが多いと、互いに区別するために名前が複雑になり、間違いも多くなります。 この蛾の名前は、キマエ・クロ・ホソバ と3つの特徴を表しているのですが、保育社の原色図鑑ではマエキクロホソバになっていますし、PCで検索してみるとキマエホソクロバというのも出てきます。


 このキマエクロホソバと同じ属の蛾にキベリネズミホソバ( G. gigantea gigantea )がいます。 上の写真がそうですが、同じ属だけあって、翅のたたみ方も同じですし、色もよく似ています。 名前の比較からその違いを見つけようとすると、「キマエ」に対して「キベリ」、つまり翅の前が黄色であるのに対して、翅の縁が黄色、翅のどの縁が黄色かといえば前の縁ですから、これでは区別点になっていません。 「クロ」と「ネズミ」つまり翅の色の黒色と鼠色との違いですが、たしかに濃淡はあるのですが鱗粉が取れて薄くなれば黒色は鼠色になるでしょう。
 苦心してつけられた和名でしょうが、結局のところ両者をいちばん見分け易いのは、和名には表れていない頭の色でしょう。 頭の色は、キマエ-が黒色であるのに対し、キベリ-は黄色です。
 キマエ-の意味を「体の前が黄色」と理解してしまうと、キベリ-になってしまいます。

(2種とも金剛山で撮影)

2015-06-15

アカイチイゴケ

 赤色を帯びた葉の、蒴がまだまっすぐな1月の状態(こちら)や、蒴が横を向いたがまだ細い3月の状態(こちら)は別に載せていますが、この時期は胞子を出していました。




 3月のものほど茎が長く伸びていませんし、土壌に密着していませんし、色も緑色をしていますが、これもアカイチイゴケ Pseudotaxiphyllum pohliaecarpum です。



 葉は、無理をすれば顕微鏡(10×10)の視野に収まるのですが、楽をして2枚に分けて写しました(上の写真)。 顕微鏡の視野は直径 1.25mmの円ですから、気泡を目印に葉の長さを測定すると、この葉は 1.2mmほどの長さになります。
 2叉している中肋は葉の長さの半分に届いていません。 葉の上部の縁には細かい歯があります。


 葉身細胞は線形です(上の写真)。



 このアカイチイゴケは葉腋に無性芽をつけていました(上の写真)。



 上は無性芽を葉腋から分離し、顕微鏡で撮ったものです。


 上は無性芽の一部を拡大したものです。 アカイチイゴケの無性芽はおしぼり状に細胞がねじれてつながっているようです。

(2015.6.2. 富田林市 錦織公園)

こちらではアカイチイゴケの顕微鏡レベルの観察をもう少し詳しく行っています。