2020-06-15

アカイチイゴケ


 岩の棚上になっている所に育っていた写真のコケ、アカイチイゴケ Pseudotaxiphyllum pohliaecarpum だと思うのですが・・・

 これまでこのブログにアカイチイゴケを3回載せています。
     1月中旬 上を向いた細い蒴 赤い葉
     3月下旬 傾いた、まだ細い蒴 赤い葉
     6月中旬 胞子を出している蒴 無性芽あり
 上のように蒴の変化は追えましたが、同定に関しては、①と②は赤い葉があり、③は無性芽があり、容易であったため、細部をあまり詳しく見ていませんでした。 今回は赤い葉も特徴的な無性芽もありませんでしたので、細部まで観察することにしました。


 葉の長さは1~1.5mm、蒴柄の長さは2cmほどあります。


 葉は多型ですが、多くは卵形で非相称、基部の片側(上の写真では下側)が内曲し、葉縁の上部に細かい歯があり、中肋は2叉しています。


 翼部の細胞は小さいのですが、境はあまりはっきりしていないようです(上の写真)。


 上は葉身細胞です。


 蒴歯は2列で完全です。 上の写真で色の薄い方が内蒴歯です。


 口環はよく発達しています(上の写真)。


 上は茎の断面で、表皮細胞は小さく、厚壁です。

(2020.6.9. 京都市 西芳寺川)