写真は、京都市市街地のビルに囲まれた樹幹に育っていたコモチネジレゴケ(
Syntrichia laevipila )です(2105.10.18.撮影)。 前に帰化種の苔類であるミカヅキゼニゴケを載せましたが(
こちら)、コモチネジレゴケは帰化種の蘚類です。 原産地はオーストラリアと考えられていて、原産地では雄株も雌株も見られますが、日本でみつかっているのは雄株のみです。
上の写真の多くの株で、葉腋や茎頂にたくさんの葉状の無性芽が見られます。 和名の「コモチ(子持ち)」の「子」は、この無性芽のことでしょう。 雄株からは胞子体は形成されませんから、この無性芽のみで分布を広げていると考えられます。
葉は広いさじ形で、中肋は突出して透明尖となっています(上の写真)。
葉身細胞にはC字型のパピラが見られます(上の写真)。
◎ コモチネジレゴケは
こちらにも載せています。