トサカホウオウゴケは京都コケ展で展示されていたものを前に載せました(
こちら)。 今回、自生地を近くに見つけましたので(上の写真)、蒴は見られなかったのですが、葉の様子などを調べてみました。
平凡社の図鑑には、トサカホウオウゴケの「茎は葉を含め長さ1-3.5cm」とあります。 上の写真のトサカホウオウゴケは、なくなってしまうはずの一昨年度と昨年度の茎と葉が残っていたようです。
葉も平凡社の図鑑では「中~上部の葉は披針形で、長さ 2.5-4.0mm」とあるのですが、上の写真のように葉の長さは6mmほどあります。 よく育つ環境なのでしょうか。
上は葉の先で、重鋸歯があります。 葉の縁は厚壁て平滑な細胞が3~4列並んでいて、明るく見えます。 この明るい帯は葉の全周に見られます。
(2016.1.12. 堺自然ふれあいの森)
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こちらではトサカホウオウゴケの葉の縁の明るく見える所の細胞と色濃く見える所の細胞とを、もう少し詳しく比較しています。