2017-03-02

ツクシツボミゴケ

 種名が分からず、2015年3月26日に「ツボミゴケ科の一種」として記事にしたコケ(こちら)を、いろいろ教えていただきながら再度採集し、調べた結果は、どうやらツクシツボミゴケ Jungermannia truncata のようです。


 上は2月22日の撮影で、残っていた数少ない蒴です。 ほとんどの胞子体は蒴柄のみが目立っていました。 2015年の記録も併せると、1月下旬の胞子体はほとんど蒴柄を伸ばしておらず、上の写真のような蒴が多く見られるのは2月中旬のようです。


 葉を含めた茎の幅は2mmほどです。 葉は長さが幅より長く、円頭です。 葉縁の細胞はほかの細胞とほぼ同じです。


上は腹面から撮ったものです。 腹葉は無く、仮根は葉の基部から出ています。 仮根が束になって茎に沿って流下するような傾向は見られません。


 上は花被を横斜め上から、下はほぼ真上から撮ったものです。


 花被は不明瞭な3稜で、左右には大きな苞葉があります。


 上は花被の下部の縦断面を作り、撮ったもので、左下から上中央に伸びているのが花被です。 写真中央に写っているのは苞葉です。 下は上の赤い四角で囲った部分の拡大です。


 上の写真のほぼ中央に、大きな細胞が斜めに並んでいます。 これがペリギニウム(perigynium)と呼ばれているものだと思います(間違っていたら、どなたか教えてくださ~い)。 立体的にはこれが造卵器をぐるりと囲んでいたわけで、結果的には雌苞葉は造卵器より上につくことになります。


 上は葉身細胞です。 トリゴンは小さく、葉緑体の少ない所を見ると、表面は弱いベルカ verruca:パピラより小さな微小突起)状になっているようです。


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