岩から垂れ下がるコケ、悪い撮影条件下での写真でかなりブレていますが、ミヤマハイゴケ Eurohypnum leptothallum です。
茎は不規則に分枝しています。
もう少し拡大して・・・
湿ると上のように葉は開いていますが・・・
乾くと上のように葉は枝に接します。
葉の長さは 1.3mm前後です。 葉は卵形で凹み、葉先は急に細くなり、鋭頭です。 中肋は短い2本ですが、葉によっては分からないものもありました。
葉縁上部には明瞭な細かい歯があります。
翼部は小形で方形の細胞からなっています。
葉身細胞は線形で、長さは 40~60μmです。 上の写真は右が葉先方向ですが、上端の細胞壁に軽い膨らみが見られます。
上の写真は、枝の基部付近の葉を取り除いて撮ったものですが、枝の基部を取り囲むように毛葉のようなものがあります。 同様のものは下の写真のように、今後枝になるであろう膨らみの周囲にも見られました。 このような、枝の基部や将来枝になる部分の周囲に限って見られる毛葉に似た構造を「偽毛葉」(pseudoparaphyllia)と呼んでいます。 ミヤマハイゴケの偽毛葉は糸状です。
(顕微鏡写真4枚を深度合成) |
(2017.2.8. 西宮市名塩)
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