上はナガシタバヨウジョウゴケ
Cololejeunea raduliloba です。
上は腹面から仮根の出はじめているところを撮ったものです。 クサリゴケ科のなかで、ヒメクサリゴケ属(
Cololejeunea )には複葉がありません。
ナガシタバヨウジョウゴケは以前にも載せていますが(
こちら)、今回はスチルス(stylus)を観察してみました。
スチルスとは苔類の腹片の基部についている糸状のもので、柱状細胞ともいわれています。
上は腹片が分かるように撮ったものです。 ナガシタバヨウジョウゴケの腹片は、第1歯が円頭で大きく、第2歯は小さくて尖っているのですが、写真のものは第2歯の発達が悪いようです。
下は赤い四角で囲んだ部分の拡大です。
上の赤い丸で囲んだ中央がスチルスでしょう。 ナガシタバヨウジョウゴケのスチルスは単細胞ですが、種によっては多細胞の大きなものもあり、同定時の特徴のひとつとなっています。
(2017.2.8. 西宮市名塩)
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