8月20日に大阪市立自然史博物館の特別行事「標本の名前を調べよう」がありました。 この行事は、甲虫、ハチ、キノコ、コケ、化石などなど各分野の専門家に標本を同定していただけるというもので、私も名前の分からなかったものや同定に自信が無かったものなどを数点持って行きました(特にコケは顕微鏡を使ったり、同定に時間がかかるもので、マナー的には一人5点まででしょう)。 ここに載せたハクモウコモチゴケも、そこで同定していただいたものです。
上は6月13日に北八ヶ岳で撮影したもので、乾いた状態です。 ハクモウコモチゴケ Iwatsukiella leucotricha は亜高山帯以上の針葉樹に着生するコケです。
茎に丸くついた葉は湿らせてもほとんど開きませんでした(上の写真)。 黒い背地にすると、葉の白く長い鋭尖部がよく目立ちます。
枝の幅は葉を含めて 0.2mmほどです。
葉は凹んだ卵形~広卵形の部分は 0.3mmほどですが、先端は急に細くなり、透明な鋭尖部を含めると、上の写真では 0.8mmほどになっています。
葉身細胞は楕円形~丸みのある六角形で、長さは8~15μm、厚壁です(上の写真)。
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