2018-01-18

アオハイゴケ


 高野山奥の院への参道の一角、墓石に囲まれ、湧き出る地下水を利用した?手水鉢がありました(上の写真)。 小さな小さなトレビの泉のように硬貨が投げ入れられています。
 水中に繁茂しているコケが気になって近づいてみると・・・



 寒い冬の冷たい水の中で光合成を行い、盛んに気泡を発生させています。 葉を見ると、ヤナギゴケカワゴケなどのように細長くありません。 葉形からアオハイゴケかと思いましたが、私がこれまで見たアオハイゴケの群落は、渓流のすぐ近くであったり、水飛沫のかかる岩の上であったりで、少なくとも群落の大部分は水中に没してはいませんでした。
 気になったので、手水鉢の掃除を少し手伝うという勤労奉仕精神で (^_-; このコケを少し持ち帰り、顕微鏡観察すると・・・


 どの葉もよく汚れていましたが、葉の縁には全周に小歯があり、やはりアオハイゴケ Rhynchostegium riparioides の葉でした。 平凡社の図鑑で確認しても、「渓流近くのぬれた岩上にしばしば暗緑色の大きな群落をつくる。」とあり、水中のことは書かれていないのですが、間違いないでしょう。
 汚れ方も気になって調べてみると・・・


 葉についているものの大部分がイチモンジケイソウ Eunotia sp. でした。 これも葉が長く水中にあったことの証拠になるでしょう。

(2018.1.10.)

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