石垣の隙間に育っていたジンガサゴケ
Reboulia hemisphaerica subsp.
orientalis、ジンガサゴケは雌雄同株で、別の枝に雌器托と雄器托をつけます。 上の写真の丸いものが雌器托で、黒褐色の小判型のものが雄器托です。 雄器托は色の濃いものがほとんどで、色の薄いものが少し混じっていますから、ほぼ精子を出し終える時期のようです。 ということは、雌器托の切片を作れば、造卵器の観察が期待できる時期です。
上は雌器托のある葉状体を大きく撮ったもので、雌器托や葉状体の表面にある白っぽい小斑は気室孔です。
上が雌器托の断面です。 雌器托の上部には気室がたくさん並んでおり、下部には造卵器が確認できます。
上は気室の部分を拡大したものです。 ジンガサゴケの気室孔(気室と外とをつなぐ孔)はアーチ形です。 なお、ジンガサゴケの気室には
ジャゴケの気室のような同化糸はありません。
上は造卵器のある部分を拡大した部分です。 造卵器の頸がわずかに雌器托の外に出ているようです。
(2017.12.15. 堺自然ふれあいの森)
◎ ジンガサゴケの葉状体の特徴や雌器托の変化は
こちらに、雄器托については
こちらに載せています。
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